Contents
- 1 ダニエルが「007」を降板するのでは?と噂になっています!!!!
- 2 初代ジェームズ・ボンド ショーン・コネリー(Sean Connery)
- 3 2代目ジェームズ・ボンド ジョージ・レーゼンビー(George Lazenby)
- 4 3代目ジェームズ・ボンド ロジャー・ムーア(Roger Moore)
- 5 4代目ジェームズ・ボンド ティモシー・ダルトン(Timothy Dalton)
- 6 5代目ジェームズ・ボンド ピアース・ブロスナン(Pierce Brosnam)
- 7 6代目ジェームズ・ボンド ダニエル・クレイグ(Daniel Craig)
- 8 新しいキャスティングやそれらの作品内容にイギリス および 旧西側の国際情勢・政治外交が絡んでることはご存じですか????
- 9 当記事のはじめに書いた「現ジェームズ・ボンド主演のダニエル・クレイグが「007」を降板するのでは?」との噂の真相です。
みなさん、映画はお好きですか??
映画館にて鑑賞する方、自宅でDVDレンタルで鑑賞する方、あまり観ない方 さまざまおられるでしょう。
映画と言えば、アメリカのiTunesが、年間ランキング「Best of 2013 今年のベスト」を発表しましたね。
蓋を開けてみると、驚きの結果が!?!?
映画の売り上げ第1位としては、『007 スカイフォール』でした。
以下はその簡単なランキングです。
1位:『007 スカイフォール』
2位:『シュガー・ラッシュ』
3位:『アルゴ』
4位:『スター・トレック イントゥ・ダークネス』
5位:『ジャンゴ 繋がれざる者』
6位:『世界にひとつのプレイブック』
7位:『アイアンマン3』
8位:『ホビット 思いがけない冒険』
9位:『泥棒は幸せのはじまり』
10位:『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』
こんな感じです。
今回のこの記事では、
このランキングの作品一つひとつを紹介し評論することは、残念ながら致しません!!!!
ここでは、第1位に輝いた『007 スカイフォール』の映画「007」シリーズにまつわる小話をみなさんにお届けします。
映画「007」シリーズは、
英作家イアン・フレミングの小説が原作のスパイアクション映画で、英国諜報部MI6の諜報部員の活躍を描く映画です。
1962年公開の『007 ドクター・ノオ』に始まり、直近2012年末の『007 スカイフォール』で第23作目を迎える、いわば伝統的映画シリーズです。
鑑賞の経験はなくても、なんとなくこの映画シリーズの名前は誰もが知っているのではないでしょうか??
ジェームズ・ボンド・・・・・
英国諜報部 00課に勤務する諜報部員で、コードネームが通称「007」。
“殺人許可証”を所有し、どんな敵を相手にしても冷静な知性と強靭な体力を駆使して立ち向かう、冷酷非情なプロスパイ。
映画をあまりご覧にならない方もなんとなく聞いたことあるかもしれません。
その ジェームズ・ボンド、
現在6代目のダニエル・クレイグが演じていますが、
ダニエルが「007」を降板するのでは?と噂になっています!!!!
ダニエルは第21作『007 カジノ・ロワイヤル』と第22作『007 慰めの報酬』に続き、
『007 スカイフォール』で3作のボンド主演となります。
歴代のボンド役者の最終ボンド主演年齢に近いこと、シナリオ・原作の関係 からそろそろ新しいボンドに代わるのでは!との憶測が立っているのです。
その真相は!?!? という前に、
ジェームズ・ボンドを演じた歴代の俳優についておさらいをしましょう!!!!
初代ジェームズ・ボンド ショーン・コネリー(Sean Connery)
「007」シリーズ第1作目『007 ドクター・ノオ』に主演して、一躍人気役者に。
長身でスーツの着こなし良く、大人の渋さを兼ね備えた英国人といったイメージで、その強烈な印象性は、英国諜報部員ジェームズ・ボンドという人物を華麗に表現し、世界中を魅了しました。
現在の「007」を確立したと言っても過言ではなく “ジェームズ・ボンド=ショーン・コネリー”とする人が非常に多いため、2代目以降のボンド役者はコネリーと常に対比され評価を下されるほどでした。
彼の主演した「007」作品は何度見ても色褪せることなく愛されています。
2代目ジェームズ・ボンド ジョージ・レーゼンビー(George Lazenby)
圧倒的な人気を誇ったコネリー演じるボンドを後継するという、とんでもないハズレくじを引いたレーゼンビー。
とはいえ、30歳という若さから「007」の若返りとシリーズの長き継続という期待をその背中に背負っていました。モデル業出身でもあるため、コネリーと違って洗練された雰囲気も纏っていました。
シリーズの原作回帰というファン期待とのミスマッチ、ジョージ自身が抱えた007の重圧によって、彼はたった1作を遺し、ボンド役を降りてしまいました。
3代目ジェームズ・ボンド ロジャー・ムーア(Roger Moore)
『007 死ぬのは奴らだ』で颯爽としたムーア。彼は、初代&2代目ボンドの選考で名前が挙がっていた人物でした。
その時は、彼自身の俳優業の多忙さのため、ジェームズ・ボンドになれませんでしたが、名の知られる実力ある俳優でした。
ソフトでスマート、2代目のレーゼンビーに期待された男の洗練さをしっかり受け継ぎつつ、アクの強さも目立ったコネリーの渋さを嫌味のないマイルドさに変えた魅力があり、「007」ファンから受け入れられました。
何より、歴代のボンド俳優のなかで最多のボンド主演数を誇っています。
4代目ジェームズ・ボンド ティモシー・ダルトン(Timothy Dalton)
12年続いたボンドの後継として、注目を帯びて登場したダルトン。
コネリーの野性味ある渋さ、レーゼンビーの洗練さ、ムーアの紳士的要素などとは違った精悍さと凛々しさの外観。ある意味正当な英国紳士象の体現でした。
あのダイアナ元妃に「過去のボンド役者のなかで原作のイメージに最も近い」と言わしめたほど。
ダルトンは元々、シェイクスピア関連の舞台俳優だったので、そのマスクの甘さと演技に定評はありました。
しかし、制作側の問題や歴代人気のボンドとの比較から2作でダルトンのボンドは終わってしまいます。
5代目ジェームズ・ボンド ピアース・ブロスナン(Pierce Brosnam)
歴代ボンドの中で抜群のルックスで、「殺人許可証が最も似合う」と言われています。
誰もが認める英国紳士イメージを持ち、どんな危険な状況下でも冷静さを保つ雰囲気、ユーモアやスマイルも非常に良い… そんな新しいジェームズ・ボンドでした。
第17作目の登場作『007 ゴールデンアイ』の成功により、そのルックスを印象付け“1990年代のジェームズ・ボンド”との異名すら持ちました。
筆者がリアルタイムで観たボンドはこのブロスナンでしたが、歴代のボンドで一番カッコイイと感じています。
6代目ジェームズ・ボンド ダニエル・クレイグ(Daniel Craig)
『007 カジノ・ロワイヤル』で登場したクレイグだが、2005年に6代目としての抜擢が発表された際は一種の衝撃。
「007」シリーズ初の、金髪蒼眼のジェームズ・ボンドだから。原作での設定やそれまでの歴代ボンドと違うことから当初はバッシングが吹き荒れました。
しかし、「007」の原点や若かりし頃の設定で描くというシリーズの作品プランが受け入れられ、
かつ 『007 カジノ・ロワイヤル』はシリーズ最高記録の興業収入を樹立したことなどから成功を収めています。
5代目のブロスナンのように新しいボンド象を作り上げたといったところでしょうか…
ざっとではありますが、「007」を演じた歴代の俳優は上記の6人です。
それぞれのボンド役者が降板した理由は様々です。
単なるギャラの問題、制作側の権利主張による裁判沙汰に巻き込まれてなど色々あります。
あるいは、「初代ボンドのイメージを覆せず」「007の印象が自身の俳優としての印象と同一になってはいけない」といった降板理由もあります。
でも、それぞれの降板理由を語る上で、
新しいキャスティングやそれらの作品内容にイギリス および 旧西側の国際情勢・政治外交が絡んでることはご存じですか????
初代ジェームズ・ボンド
第1作『007 ドクター・ノオ』から第5作『007は二度死ぬ』まで制作時期は1960年代でした。
1960年代と言えば、全世界がアメリカ・旧ソ連による冷戦構造の真っただ中でした。
世の中の国際的な関心事項と言えば、その冷戦構造に関してで、「007」シリーズもその影響を少なからず受けました。
この第1作から第5作まででは、旧ソ連の国家所属スパイが敵役として幾度も登場します。
劇中でよく世界規模の犯罪組織「スペクター」というのが出現しますが、じつはこれも旧ソ連に関係している設定なのです。
しかも、敵と思わしき人物や団体の登場は、ダイレクトでなくても二次敵のようにして表現されました。
敵を旧ソ連に関連付かせた、その最たるものは、第2作『007 ロシアより愛をこめて』と言えます。
『007 ダイヤモンドは永遠に』(1971年公開)というコネリー主演の「007」作品が7作目にあります。
これは、2代目のジョージ・レーゼンビーが1作で降板し主演俳優に苦慮した制作側がコネリーに「もう一度だけ!」と拝み倒してコネリーの再主演に至ったものです。
ここでは、フランス領ギニアやアメリカ・CIAなどは登場しますが、前作からの関係か旧ソ連を連想させるものではありません。
さらに、大事になってくるのは俳優の出身!!
主演のショーン。コネリーは、イギリスのスコットランド・エディンバラの出身です。
原作のイメージとコネリーのワイルドさが「007」主演を引き当てたようですが、原作を忠実に写実する上で“スコットランド系”というのは欠かせなかったようです。
2代目ジェームズ・ボンド
レーゼンビーが主演した第6作『女王陛下の007』の公開は1969年。まだまだ冷戦構造が続く時代です。
そのためか、『女王陛下の007』の作品中でも。因縁の組織「スペクター」が登場します。
けれども、『女王陛下の007』において描かれるのは「007の本気の結婚」と「新妻との死別」… 旧ソ連を念頭においたシリーズというよりも、ジェームズ・ボンドの人間味を描いているので、絶対的に冷戦構造が絡んでいるとは言えませんが。
ちなみに、この作品たった一つでジョージ・レーゼンビーはボンド役を降板してしまいましたが、
この『女王陛下の007』はシリーズ屈指の異色作として後年に高く再評価をされています。
レーゼンビーはオーストラリアの出身で、生まれも育ちもイギリスではありません。
そのためか、レーゼンビー自身はイギリス英語の発音に大変苦労したようで…
新しいキャスティングによる「007」の継続のため、イギリスに限らず世界のイギリス連邦全体から手広く探したようです。
3代目ジェームズ・ボンド
3代目ボンド、つまり ロジャー・ムーアが主演した作品は、第8作『007 死ぬのは奴らだ』から第14作『007 美しき獲物たち』に懸けてです。
これらは1970年代前半から1980年代半ばに公開で、世の中の情勢としては冷戦は続くが幾らかの緊張緩和があるといった状況でした。
そういうことに影響されてなのか、この頃の「007」シリーズでは「旧ソ連がどうの」とかいうよりも旧ソ連か西側諸国の第三国を舞台にした作品がほとんどです。
また、そのためか娯楽型のスパイアクション映画とはいえ、この頃の「007」は非常にSFチックになっています。風変わりな宮殿が出たり、ボンドが宇宙まで行ったり…
3代目のムーアはイングランドのロンドンの生まれです。
コネリーのような俳優が3代目に希望されたためなのか、イギリス、特にイングランドやスコットランドを中心に新たなボンドは探されたようです。
4代目ジェームズ・ボンド
ティモシー・ダルトン演じる「007」は、第15作『007 リビング・デイライツ』(1987年公開)と第16作『007 消されたライセンス』(1989年公開)です。
この2作品が公開されたころは、冷戦構造が崩れを見せ始めた時、あるいは その前兆として冷戦が一時的に顕著になった時です。
『007 リビング・デイライツ』では、前半を東側のチェコスロヴァキアを舞台にしており、後半ではアフガニスタンに舞台を移します。この頃には旧ソ連のアフガン侵攻が勃発しましたね。
『007 消されたライセンス』では一転、冷戦をあらわす事柄はちゃんと見受けられるものの若干少なめ。
ストーリー自体も1989年のベルリンの壁崩壊に始まる冷戦の終わりによって、冷戦の要素が組み込まれた最後の作品でした。これに伴い、次作からは作品のテイストも大きく変わることを余儀なくされましたし、様々な点で古い時代の名残を感じられる最後の「007」映画です。
この2作品で主演だったティモシー・ダルトンは、イギリスのウェールズ出身です。
イギリスから選定されたのは変わらないですが、スコットランドやイングランドの固執しないところはキャスティングの限界を少し感じさせています。
5代目ジェームズ・ボンド
第17作『007 ゴールデンアイ』(1995年公開)から第20作『007 ダイ・アナザー・デイ』(2002年公開)までは5代目のブロスナンが演じます。
これらは、1990年代半ば~2000年代初頭の作品で、冷戦構造は完全に崩壊するとともにアメリカという強国の力が脆くなった時代につくられたものです。
ブロスナン人気で再び火の付いた「007」の『007 ゴールデンアイ』では、冷戦時代の「007」を感じさせるべくかすかに“ロシア”が舞台にされ、旧ソ連時代の秘密兵器がお目見えします。
しかし、時代が時代。
第18作『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』では、ロシアの名前は出るものの中身は全く関係なく、当時政治や経済の発展が目覚ましく脅威にすら思われていた中国がメインとなっています。
第19作『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』では、石油パイプラインや核弾頭というような国際世論が注目する話題を取り込む作品。
その流れは、ブロスナン最後のボンド主演の第20作『007 ダイ・アナザー・デイ』でも変わりません。話のテーマは“北朝鮮”。北朝鮮が日本海やその他海洋にミサイルを発射していた時代であり、日本では拉致被害者のことで大きく揺れていましたね。
この作品でも、ボンドの長きにわたる拉致・監禁・拷問のシーンがありますし、まさに時代の最先端の内容でした。
5代目のブロスナンは、アイルランド共和国ミース州の出身で、10代にイギリスに渡っています。イギリス出身ではないのです。
しかも、アイルランド共和国… 過去にはイギリスとの間に因縁があり紛争まで発展したこともあります。
そのアイルランドの俳優を主演に抜擢するわけだから、イギリス あるいは イギリス連邦にこだわらず作品的・興行的な成功を狙おうという考えが強かったのでしょうし、
まさに時代の変容が感ぜられるものでしたね。
まぁブロスナンのあの抜群たるルックスでは、主演に間違いないのでしょうが。
6代目ジェームズ・ボンド
6代目を演じるのは、現在のダニエル・クレイグ。第21作『007 カジノ・ロワイヤル』から直近23作目『007 スカイフォール』までの主演を務めています。
第21作では「なぜジェームズ・ボンドが007となったのか」に触れるシリーズの核心を描く作品に。第22作『007 慰めの報酬』では『007 カジノ・ロワイヤル』のラストシーンの直後からストーリーが始まり、同じく若かりし頃のジェームズ・ボンドが描き出されています。
『007 スカイフォール』のなかでは、ボンドがQ(ボンドの武器を制作してくれる発明家)からシリーズ初期~中期での愛銃「ワルサーPPK」が手渡される場面があり、
「007」ファンが興奮し唸るようなシーンが散りばめられています。
現在6代目ボンドとして君臨するダニエル・クレイグはイギリスのイングランド出身です。
前述しましたが、抜擢された当初は今までのボンドと掛け離れている外観から大きなバッシングが浴びせられたそうです。
けれども、「ショーン・コネリー以来の最高のボンドだ」と雑誌で絶賛されるなど新たなボンドとして定着しています。
どうでしょう!?!?
こういう風に時代ごとの政治情勢から作品内容と主演キャストの抜擢をみてみると面白いですよね????
「あの時代にはこんなだったのか」なんていう再発見ができたり…
それに、「007」シリーズどの作品にも登場する“ボンドガール”
彼女らもまた、それぞれのボンド役の交代と同じように、政治情勢が関係しているのですよ!!
初代のコネリー & 二代目のレーゼンビーまでは、どちらかと言えばイギリスやイギリス連邦の女優の起用が多かったかと思います。
(第5作『007は二度死ぬ』(1967年公開)では日本でしたが…)
しかし、段々とアメリカ・イギリス以外の ヨーロッパ各国の女優の起用となり、
5代目ブロスナンが演じるボンドではアジア系や黒人も起用されています。
ジェームズ・ボンドの俳優選びと同じように、ボンドガールも出身が少しずつワールドワイドになっています。
しかも、女性の社会進出に伴って「受動的なボンドガール」から「主体的なボンドガール」に変化が生じているのも見て取れます!!
バトルシーンでの戦闘行動や所持武器をみると分かりますよ。
それで、
当記事のはじめに書いた「現ジェームズ・ボンド主演のダニエル・クレイグが「007」を降板するのでは?」との噂の真相です。
結論から言っちゃうと、クレイグがまだまだボンド役を降板することは無いようです。
なぜなら、
作品的・興行的に成功と言える6代目ジェームズ・ボンド継続の意向を「007」の制作側が発表していますし、
クレイグ自身も降板するとは一言も言っていませんので。
また、原作の小説では「007」の原点や核心を描く作品があり、それらを映画化しないまま次世代に突入するのはちょっと不自然と言えます。
あと2~3作品はクレイグ主演で制作されるのではないでしょうか??
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