2000年代の後半より「アイドル戦国時代」に突入。
大人数のモンスターアイドルから地方アイドルまで多くが鎬を削る様相で、
それらは、
コンセプト、楽曲のイメージ、演出もさまざま。
そんな中、飛び込んできたのは、
「平成のキャンディーズ」こと、C@n-dols-読みはキャンドルズ の解散!!!!!
C@n-dols は簡単に言えば、1970年代に一世風靡したアイドルグループ「キャンディーズ」の復刻です。
オフィシャルカバーの名のもと、大々的な売り方でした。
キャンディーズの音楽プロデューサーであった酒井政利と松崎澄夫がオーディションを行い結成されたもの。
しかし、わずか1年で活動終了。
「アイドル戦国時代」の荒波が顕著にでたという感じ。
そもそも…
元祖キャンディーズとは何でしょう????
その昔、アイドルと言えば、10年、あるいは短くとも3年から5年のスパンで考えられたものです。
特定の人物を発掘しては10年、20年の長い時間を見越してしっかり育て上げる、それがアイドルの特徴でもありました。
例えば、先ほどのキャンディーズ、山口百恵、松田聖子&中森明菜、おニャン子 などなど。
しかしながら、今は違う。
一定の歌唱力ダンス力、その他トークなどの素養あれば、
一気にデビューへ結び付けて、場数を踏んでもらい成長へとつなげる…
流行のAKB48にしても、
「成長過程をファンに見てもらい、共に成長するアイドル」とされてます。
まるで企業における即戦力の社員募集みたい。
一から教えてじっくり育てることは難しいけど、看板になるべくしっかり活躍して頑張ってね、と。
現代では、
アイドルは未来のスターの原石というより、音楽活動やテレビ出演を通じた会社人としての向きが強いようです。
『盛者必衰の理をあらは(わ)す。おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。』
平家物語にはこう記してありますが、
スパンが加速度的に短くなったアイドルの栄枯盛衰はどれほど続くのでしょうか????
それを含めて、今のアイドル戦国時代の熾烈さがおもしろいのかもしれません。